介護職の実務者研修とは?
「介護職員初任者研修」の上位に位置し、介護福祉士の受験要件にもなっている「実務者研修」。
実務者研修の詳細について、これから介護職に就く方や介護福祉士を目指している方はぜひ参考にしてください。
1.実務者研修とは
「実務者研修」は、かつて実施されていた介護職員基礎研修や訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修1〜3級を一本化し、
幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の習得を目標としている研修です。
研修では介護職員初任者研修と共通する内容のほか、痰(たん)の吸引や経管栄養(けいかんえいよう)といった医療ケアについても学び、
一定の条件のもとで医療的ケアの実施が可能となります。
また、実務者研修を修了することで、訪問介護事業所で「サービス提供責任者」として働くことができます。
2.実務者研修の概要
2-1.受講要件
初任者研修と同じく、受講するための要件はとくになく、誰でも受講することが可能です。
しかし、介護における基本的な知識やスキルが身についていることを前提としたリキュラムなので、
無資格・未経験の方は、まず初任者研修から受講することをおすすめします。
2-2.費用
実務者研修の受講費用は、受講するスクールや取得している介護系資格によっても左右されます。
保有資格による、おおよその受講費用の目安は次の通りです。
・無資格
約15万〜22万円
・初任者研修
・ヘルパー2級
約10万〜20万円
・ヘルパー1級
約7万〜10万円
・基礎研修
約4万〜6万円
2-3.カリキュラムの内容
実務者研修のカリキュラムは、通常20科目あり、受講時間にすると450時間にも及びます。
カリキュラムの内容は「人間と社会」、「介護」、「こころとからだのしくみ」、「医療的ケア」の4つに大きく分けられ、
「医療的ケア」は喀痰吸引や経管栄養などについて実技を通して学んでいきます。
それぞれの科目と受講時間については下記表の通りです。
分野 科目名 受講時間
人間と社会 人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護 介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
介護過程Ⅲ 45時間
こころとからだのしくみ 発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
医療的ケア 医療的ケア 50時間
合計 450時間 ※参考:厚生労働省/実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について
2-4.保有資格による受講科目の免除
前述した通り、実務者研修の必要受講時間は合計450時間あります。
しかし、介護職員初任者研修などの保有している資格によっては免除されるカリキュラムもあります。
2-5.働きながらでも受講できる?
結論からお話しすると、働きながら実務者研修を受講することは可能です。
しかし、実務者研修のカリキュラムは、基本的には450時間と定められているため、自分の休日や仕事終わりの時間を利用する必要があります。
講座が開かれる日程や時間は、通うスクールによって異なります。
平日の日中に働いている場合は、土日や夜間に講座が開設されているスクールを選ぶなど、自身の都合に合わせてスクールを選択しましょう。
働く介護施設によっては、スクーリング時の給料の発生や、受講費用を負担してくれる介護施設もありますので、これから働こうと思う方は参考にしてみて下さい。
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